すれっからし手帖 II

魂のわたしとして。

引き寄せの法則。

半年間かけて、

ふんわりと願っていたことが、今週叶った。

 

夫の転勤先を、引き寄せた。

住む場所、しかり。

夫の配属先、しかり。

家、息子の学校、生活スタイル、その他諸々も、きっと願ったものを引き寄せる。

その確信が強いから、情報を力ずくで入手しようとする気が起きない。

 

コツがあったとすれば、

その願いに、まずは、喜び、ワクワクを感じた。

そして、

叶わなかったらどうしよう、

希望したその転勤先は実際には、自分の理想とする場所ではなくて、今の場所の方が良かったって思うかもしれない、

人のいい夫は組織の調整弁にされることもあるかもしれない、

会社というものは社員の希望を叶えてくれないものだ、

 

という恐れと疑いを生じさせる観念を洗い出して、丁寧に手放していった。 

 

そして、一番は、

願いは、簡単に叶えちゃいけない、

叶うわけがない、

実際に叶えられる人はいても、

私はそっち側の人じゃない、

という自分の中の凝り固まった大きな抵抗をエイっと手放し、

 

代わりに、

願いは叶っていい、

私も願いを簡単に叶えていいんだ、

と素直に許可を出したこと。

 

そして、その通りに受け取った。

 

ところで、

マインドフルネス、気づき、非二元、仏教や禅ベースで真理の探求や癒しの道を歩くと、

幻想である現象にフォーカスを当てる引き寄せに対して、

どこか後ろめたさがあったり、下衆なもの、邪道、って見る向きがある。

 

でも、色んな観念や感情を手放したり、

自分を、意識のあらわれとして大切に扱えるようになるにつれて、

そのこだわりすらスルスル抜けて、

引き寄せてやるぞ、なんてしなくても、

自分=世界、

思考、観念=現実、

内側=外側、という視点から、

自分が見たいもの、やりたいこと、を素直に体験したい、してもいいんだ、という思いにつながっていく。

 

私は、いまちょっとそんな状態にある。

 

ちなみに、引き寄せ本は何冊か読んだけど、

バシャールやエイブラハムの伝えていることって、やっぱりすごい。

洗練されているというか、精神性が高いというか、優しいし愛はあるんだけど情け容赦ない。

そして、さすが宇宙人のメッセージ、

甘えとかドロドロした感情とか、勘違いの人情や義理が口を挟む余地のないほど淡々とゆるぎない。

 

彼らが実在するかどうかという点なんてどうでもいいほど、そのメッセージの強さに引き込まれる。

 

エゴを満たすためだけに、欲に任せてやみくもに引き寄せようとして彼らのメッセージに手を出すと、手ひどいしっぺ返しにあうだろうなって思う。

 

その観念こそがあなたの世界を作っている、とバシャールに言われそうだけど、

 

だって、引き寄せは、簡単じゃない。

 

引き寄せは簡単だ、簡単に引き寄せていい、というスタートラインに着くまでが、

私のように、潜在意識に窮屈なものをたくさん溜め込んでいた人間にとっては、超絶難しいのだもの。

今も、引き寄せは恐らくある、引き寄せを楽しんでもいい、くらいが、私と引き寄せの法則の距離感だ。

 

でも、ただ、もうこれは実感を込めていうのだけれど、自分の観念や感情を地道に解いていくプロセスは、地味なように見えて、これまた自分や他者や世界への愛というか、人間として生きる豊かさというか、そうしたものを享受する道であるし、意識からエゴに差し向けられた深い深い慈悲の道なのだよね。

 

これを味わうことなく何かを引き寄せても、さほど楽しめないんだろうな、すぐに飽きちゃうんだろうな、と思う私は、多分引き寄せの達人にはなれない。そして、それでいい。(笑)